スーパーやドラッグストアに並ぶ歯磨き粉の種類は数十種類。「フッ素濃度が高いほどいい?」「子どもに大人用を使ってもいい?」など、迷う方も多いと思います。選び方のポイントを年齢別に整理しました。
1. フッ素(フッ化物)とは?
フッ素(フッ化物)は歯の表面のエナメル質を強化し、虫歯菌が作る酸への抵抗力を高める働きがあります。日本でも2017年からフッ素濃度の上限が1500ppmに引き上げられ、欧米並みの濃度の商品が市販されるようになりました。
「フッ素は危険」という情報をネットで見かけることがありますが、歯磨き粉として使用する量では安全性に問題はなく、WHO・厚生労働省・日本歯科医師会もフッ化物配合歯磨き粉の使用を推奨しています。
2. 年齢別のおすすめ濃度
【0〜2歳】:フッ素濃度 500ppm 以下の乳幼児用を使用。米粒大の量が目安。まだうがいができないため、飲み込んでも安全な量・濃度であることが重要です。
【3〜5歳】:500〜950ppm 程度のこども用。うがいができるようになったら量を増やしても構いません(グリーンピース大)。
【6〜14歳】:950〜1000ppm 程度のジュニア用または大人用の低濃度品。
【15歳以上・大人】:1000〜1450ppm の高濃度フッ素含有品を選ぶのがおすすめです。特に虫歯リスクが高い方、矯正中の方、ドライマウスの方には1450ppmが有効です。
【高齢者・根面露出がある方】:根面(歯の根の部分)は虫歯になりやすいため、1450ppm + 専用の根面う蝕予防タイプを選ぶと効果的です。
3. よくある誤解と注意点
「研磨剤が入っていない方がいい」:研磨剤のない歯磨き粉は着色汚れが落ちにくいという側面もあります。歯科医院でのクリーニングを定期的に受けている方なら問題ありませんが、一般的にはマイルドな研磨剤入りが使いやすいです。
「泡立ちが少ない方がしっかり磨ける」:泡立ち(発泡剤)は磨いている感覚を強めますが、実際の清掃力には直結しません。磨き方・時間の方が重要です。
「歯磨き後にうがいをたくさんする」:フッ素を口の中に残すために、うがいは少量の水で1〜2回が理想です。多量のうがいでフッ素を洗い流してしまうのはもったいないです。
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4. 歯磨き粉は「補助」、正しい磨き方が基本
どんなに良い歯磨き粉を使っても、磨き方が不十分では効果は半減します。歯磨き粉に頼りすぎず、2〜3分かけて全ての歯面を磨くことが虫歯・歯周病予防の基本です。
定期的に歯科医院でプロフェッショナルクリーニングを受け、自分の磨き残しやすい箇所を確認しながらケアを続けましょう。