「歯が生える順番がほかの子とちがう」「永久歯がなかなか抜けない」——子どもの歯の成長は、保護者にとって気になることばかり。この記事では、乳歯が生える時期から永久歯への生え変わりまでの大きな流れと、気をつけたいポイントをまとめました。あくまで一般的な目安で、生える時期には個人差があります。
1. 乳歯が生える順番と時期(生後6か月ごろ〜)
乳歯はふつう、生後6か月ごろに下の前歯から生えはじめ、3歳前後で20本がそろいます。生える順番のおおよその目安は次のとおりです。
◆ 生後6〜9か月ごろ:下の前歯(乳中切歯)
◆ 生後9〜11か月ごろ:上の前歯
◆ 1歳〜1歳半ごろ:前歯のとなり(側切歯)・最初の奥歯
◆ 1歳半〜2歳ごろ:犬歯(とがった歯)
◆ 2歳〜3歳ごろ:いちばん奥の乳歯(第二乳臼歯)がそろう
生える時期には数か月〜半年ほどの個人差があり、順番が多少前後することもよくあります。1歳を過ぎても生えてこない場合でも、多くは心配のないことが多いですが、気になるときは歯科で相談すると安心です。
2. 永久歯への生え変わり(6歳ごろ〜12歳ごろ)
6歳前後になると、乳歯が抜けて永久歯へと生え変わっていきます。多くの場合、下の前歯から、または「6歳臼歯」と呼ばれる奥歯から始まります。
◆ 6歳ごろ:6歳臼歯(第一大臼歯)が乳歯の奥に生える/下の前歯が生え変わる
◆ 7〜9歳ごろ:前歯〜その周辺が永久歯に
◆ 9〜12歳ごろ:犬歯・奥歯が順に生え変わる
◆ 12歳ごろ:12歳臼歯(第二大臼歯)が生え、親知らずを除く永久歯がそろう
6歳臼歯は「いちばん大事な歯」とも言われる噛む力の中心ですが、生えたては背が低く、みがき残しでむし歯になりやすい歯です。生え変わりの時期はとくに仕上げみがきを続けてあげましょう。
3. 生え変わりで気をつけたいこと
生え変わりの時期には、保護者が「あれ?」と思う場面がいくつかあります。代表的なものを挙げます。
◆ 乳歯が抜ける前に、その内側(舌側)から永久歯が生えてきた:いわゆる「二重歯列」。乳歯がぐらついていれば自然に抜けることも多いですが、しっかり残っている場合は歯科で相談を。
◆ 永久歯がなかなか生えてこない:左右で半年以上の差があるときは、一度レントゲンで確認してもらうと安心です。
◆ 6歳臼歯が生えてきた:奥で気づきにくく、みがきにくい場所。むし歯予防のシーラントが有効なことがあります。
◆ 歯と歯のすき間が気になる:生え変わり期の前歯のすき間は、永久歯が並ぶためのスペースであることも多く、過度な心配はいりません。
いずれも「左右差が大きい」「痛みや腫れがある」「いつまでも変化がない」ときは、自己判断せず歯科で診てもらうのが安心です。
4. 心配なときの受診の目安
次のようなときは、早めに歯科で相談することをおすすめします。
◆ 1歳半を過ぎても乳歯が1本も生えてこない
◆ 生え変わりで、永久歯が明らかに変な位置から生えてきた
◆ 乳歯がむし歯で早く抜けてしまった(永久歯の生える位置に影響することがあります)
◆ 歯ならびや噛み合わせが気になる
歯の生え変わりは、その子の成長を見守る大切なサインでもあります。定期的に歯科でチェックを受けておくと、むし歯予防だけでなく、歯ならびの変化にも早く気づけます。