「保育園の申し込みって、いつ・どこで・何が必要なの?」——新潟市で子育てをしていると、入園や進級の直前になって初めて知る制度が少なくありません。この記事では、保育園・幼稚園・学童をめぐる新潟市の仕組みを、はじめての方にもわかるように整理しました。制度や金額は変わることがあるため、最終的な手続きの前にはお住まいの区役所でご確認ください。
1. まず「認定区分(1号・2号・3号)」を知る
新潟市では、幼稚園や保育園などを利用する前に、市から「子どものための教育・保育給付認定(支給認定)」を受ける仕組みになっています。これがいわゆる「1号・2号・3号」の区分です。まずはわが家がどこに当てはまるかを知ることが、園さがしの出発点になります。
認定区分は、お子さんの年齢と「保育の必要性」の有無で決まります。ざっくり整理すると次のとおりです。
◆ 1号認定:満3歳以上で、保育の必要がない(教育のみ)→ 幼稚園・認定こども園(教育枠)
◆ 2号認定:満3歳以上で、共働きなど保育の必要が認められる → 保育園・認定こども園(保育枠)
◆ 3号認定:満3歳未満で、保育の必要が認められる → 保育園・認定こども園(保育枠)・小規模保育など
1号認定は、希望すればほぼどなたでも受けられます。一方で2号・3号は、次の章で説明する「保育を必要とする事由」を満たしていることが条件になります。
たとえば0〜2歳のお子さんは、今ちょうど3号認定の対象年齢にあたります。3歳の誕生日を迎えてクラスが上がると、同じ保育園に通っていても認定が3号から2号へ切り替わる、というイメージです。
2. 保育園に入るための「保育を必要とする事由」
保育園(2号・3号)に入るには、「保育を必要とする事由」が必要です。家庭で十分に保育できない理由がある、ということを示すものです。
もっとも多いのは「就労」です。新潟市では、就労を事由とする場合の目安は【1か月あたり64時間以上の就労】とされています(パート・自営業・在宅ワークも含みます)。
月64時間に満たない働き方でも、3歳に達していて集団生活が可能であることなど、一定の条件をすべて満たす場合は対象になることがあります(例外規定)。
就労以外にも、次のような事由が認められます。
◆ 妊娠・出産
◆ 保護者の病気・けが・障がい
◆ 同居親族などの介護・看護
◆ 求職活動(起業の準備を含む)
◆ 就学(職業訓練を含む)・災害復旧 など
就労が事由の場合は、勤務先に「就労証明書」を書いてもらって提出するのが基本の流れです。求職活動を事由にする場合は期限付きの認定になるなど、事由によって扱いが少しずつ異なります。
※「月64時間」などの基準は新潟市の運用にもとづく目安です。働き方が基準ぎりぎりのときや、例外規定に当たりそうなときは、申し込み前にお住まいの区役所の児童福祉係で確認すると安心です。
3. 学童保育「ひまわりクラブ」の入会条件・時間・費用
小学校に上がると、放課後の預け先として「学童保育(新潟市では『ひまわりクラブ』)」が選択肢になります。保育園とは仕組みが少し違うので、入学前に押さえておきましょう。
入会の対象は、新潟市に住所があり、小学校に通っていて、就労などで昼間に保護者が家庭にいない児童です。就労の目安は【勤務時間が午後1時30分(13:30)以降まであり、勤務日数が週3日以上】とされています。
つまり「13:30以降まで・週3日以上」が一つのラインで、ご両親そろってこの働き方、というイメージです。
場所や時間のポイントは次のとおりです。
◆ 入れるクラブは原則として、通学する小学校区のクラブのみ。校区にクラブがない場合は、隣接する校区のクラブに入会できます。
◆ 開設時間は、平常授業期間が放課後〜18:30、土曜・長期休業(夏休みなど)が8:00〜18:30。
◆ 日曜・祝日と年末年始(12/29〜1/3)はお休みです。
費用の目安は次のとおりです。
◆ 利用料:月額8,400円。保護者の税額が一定額未満の世帯は、申請により減免があります。
◆ クラブ活動費(おやつ代など):別途 月2,000円程度。
「保育園では18:30や19:00まで預けられたのに、学童は18:30まで」というように、小学校入学を機に預けられる時間が変わることもあります。働き方とあわせて早めに確認しておくと、いわゆる『小1の壁』に慌てずにすみます。
4. 無償化のための「新1号・新2号・新3号」
認定区分(1〜3号)とは別に、幼児教育・保育の「無償化」に関わる『新1号・新2号・新3号』という認定があります。幼稚園の預かり保育や認可外保育を無償化の対象にしたいときに関係してきます。
◆ 新1号:幼稚園・認定こども園(教育枠)の利用そのものの無償化(3〜5歳児クラス)
◆ 新2号:3〜5歳児クラスで保育の必要性があり、幼稚園の『預かり保育』や認可外保育の利用料を無償化の対象にする区分
◆ 新3号:0〜2歳児クラスで保育の必要性があり、かつ住民税非課税世帯が対象
たとえば「子どもを幼稚園に通わせつつ、夕方の預かり保育も使いたい」という共働き家庭では、新2号の認定を受けることで預かり保育の利用料が無償化の対象になります。
無償化には上限額や対象範囲のルールがあり、給食費など対象外の費用もあります。具体的な金額は園の種類や世帯の状況で変わるため、検討中の園と区役所の両方に確認するのが確実です。
5. いつ・どこで手続きする?(相談先と早見表)
最後に、手続きの相談先と全体像を整理しておきます。
相談・申請の窓口は、お住まいの区役所の児童福祉係(健康福祉課)です。制度の判断に迷ったとき、書類の書き方、空き状況の相談まで、まずここに聞くのが近道です。
認可保育園・認定こども園(保育枠)は、翌年4月入園の一次募集が例年秋ごろに行われ、年度途中の入園は別の枠で随時受け付けます。募集スケジュールは年度によって変わるため、新潟市の『保育施設・幼稚園の利用案内(入園のしおり)』で最新の日程を必ず確認してください。
わが家の区分を一言で確認できるよう、早見表にまとめました。
◆ 3歳以上・保育は不要 → 1号(幼稚園・こども園 教育枠)
◆ 3歳以上・保育が必要(月64時間以上の就労など)→ 2号(保育園・こども園 保育枠)
◆ 3歳未満・保育が必要 → 3号(保育園・こども園 保育枠・小規模保育)
◆ 小学生・放課後に保護者が不在(13:30以降まで・週3日以上の就労など)→ 学童(ひまわりクラブ)
制度や金額は改定されることがあります。本記事は2026年6月時点で公開されている新潟市の情報をもとにした「全体像をつかむための地図」としてご活用いただき、申し込みの前には必ず新潟市公式サイト・お住まいの区役所で最新の内容をご確認ください。